PROFILE

いちき ゆきこ
刺し子作家・講師。
1976年生まれ。東京都在住。

 生活文化・衣類服飾系の短期大学を卒業後、大手電機機器メーカーにてMicrosoft Official Trainerとして学校や企業向けの人材教育に従事し教鞭を執っていました。その後、外資系製薬メーカーのHR(採用・組織形成)、医療系公益財団法人でMedical Oncolgist 育成事業に携わりました。会社員時代は、少し堅苦しい業界に属していましたが、一貫して「人と組織の育成」に携わる仕事を幅広く経験しました。

 30代半ばに命にかかわる病気が見つかり入院による加療のため会社を退職。退院後も後遺症の治療に時間がかかりましたが、リハビリをかねた久しぶりの外出で立ち寄った書店で1冊の刺し子の本に出会いました。時間と心にゆとりができ、なにか没頭できるものはないか探していた時に出会ったのがこの刺し子の本でした。

 刺しゅうと違って潔い並縫い。そして、ただ線の通りに縫うだけと高を括っていた当時の私は、あまりの難しさと奥深さへの興味から心酔するまでにはそれほど時間はかかりませんでした。ひたすら時間を見つけては針を持ち、完成を急いでいましたが、そのうちに、これは小手先のテクニックだけではどうにもならなず、日々の鍛錬が必要だと実感し、難しいのだから焦らずに今できることをコツコツと気長に楽しもう・・・そんな気持ちで始めていくと、気づいたら上達を実感できました。

 ひとつのことを深く掘りたがる性分のせいか、本を読んでその通りにやるだけでは飽き足らず、もっとこうした方がいいのではないかという自分なりの解釈と工夫を凝らして自己満足する日々が続きました。刺し子と向き合う時間を重ねていくうちに、ていねいに手を動かすことそのものがいつも私の励ましてくれ、安心させてくれました。

 そのうちに、同じ楽しさを分かち合える仲間が欲しいと思い、刺し子サークルを発足。刺し子をはじめたばかりの仲間達から、もっと色々と詳しく教えてほしいと背中を押され、「教室」と言う形がスタートしました。

 経験を積むと誰でも初心を忘れてしまうものです。一つのことを長く続けたからと言って完璧になる日はないのだということを思い出させてくれるのは、教室に来てくださる皆さん。ご縁あって出会った皆さんとの学びの時間を大切に「教えることは教わること」をモットーにして、私自身が楽しむことを忘れずにいたいと思っています。

Yukiko Ichiki

Sashiko creator, artist, trainer, lecturer, book author.
Tokyo Japan.

In 2022, I published my book "Sashiko no kihon" ("The basics of sashiko stitching") from SHUFUNOTOMO Co., Ltd.


ー 主な活動歴 ー

2012年8月 刺し子をはじめる。
2017年7月 製作物の記録としてInstagramへの投稿をはじめる。

2019年2月 単独でのワークショップ開催。
2020年2月 刺し子教室をはじめる。
2021年10月 MIROOMオンラインレッスン開始。
2022年11月 著書「刺し子のきほん」出版。(現在第3刷)
2023年1月    RE. UNIQLO STUDIO 刺し子講師
2024年2月 日本ヴォーグ社・ステッチイデー特別企画1Dayレッスン
2024年4月 ヴォーグ学園 東京校 月・木クラス 開講
2024年7月 よみうりカルチャー荻窪 開講
2024年7月 三越伊勢丹カルチャーサロン 開講
2025年4月 よみうりカルチャー自由が丘 開講

●著書
『刺し子のきほん』主婦の友社

共著
『かわいい刺し子の図案帖』日本ヴォーグ社

●掲載
『ステッチイデー Vol.36』日本ヴォーグ社
『ステッチイデー Vol.41』日本ヴォーグ社
『はじめての刺し子』12号~21号 アシェット・コレクションズ・ジャパン

『60代からの小さくて自由な暮らし』主婦の友社
月刊誌「みらいら」2月号 日本生命保険相互会社


●講師活動

〔オンライン講座〕
 ・アシェットコレクションズジャパン
 「はじめての刺し子」購読者向けオンラインレッスン
 ・おうち習いごとアプリmiroom

〔刺し子講座〕
 ・西荻窪教室(アトリエ ハコ)
 ・ヴォーグ学園 東京校
 ・よみうりカルチャー荻窪・自由が丘
 ・三越伊勢丹カルチャーサロン(日本橋三越)

 ・株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ)
  RE.UNIQLO STUDIO 『SASHIKO by UNIQLO』刺し子トレーニング講師。