普段使いで楽しむ刺し子小物

 刺し子と言うと、最近はふきん作りを楽しまれている方を多く見かけます。刺し子のふきんはいいですよね。さらしの吸水性や速乾性にも驚くし、ふきんを手に取るたびに模様が目に飛び込んできて心が躍る。小物づくりもそんな風に、暮らしている中で目に入るとやすらぎとその模様の可愛らしさに心が鎮まり、時に励まされる。


 コースターは、刺し子小物の中でも簡単で時間を取らずにサクッと作れるので好きです。これまでも何枚も作ってきました。今回は「柿の花」。

 柿の花言葉は、自然美、優しさ、恩恵。 柿の木そのものの飾らない美しさと、柿の実がもたらしてくれる美味しさという恵みを表しています。また、結実しない実がほとんどないことから「無駄がない」とか「努力が報われる」という意味で縁起ものとしても親しまれています。

 北欧デザインの自然をモチーフにしたシンプルなデザイン構成と色使いが人気になると、刺し子の一目刺しがブームとなって、柿の花という模様を知ったという人も少なくないはず。私は、母がロイヤルコペンハーゲンやマイセンのコレクターだったこともあり10代のころから北欧デザインが身近にありました。イヤーズプレートは実家で置き場がないほどになっています(笑)。そんなこともあり、イッタラやアラビア、ロールストランドなどの北欧諸国で創業したプロダクトを暮らしの中で使ってきました。

 かもめ食堂という映画も好きで何度も観ました。書いている今も観たくなりました!

 柿の花の幾何学的な雰囲気が、持っているものとの相性がいいなぁと思います。こちらの青いマグカップは、イッタラとミナペルホネンのコラボで作られたマグカップでフォレストライフ。

もちろん日本の粉引きカップとの相性も良き。これは戸津圭一郎さんの汲み出しカップ。


 今回作ったコースターは、12×12cmでコースターとしては少し大きめです。マグカップを置いても模様が見えると嬉しいので、少し大きめ。なので、ポットマットにしてもいいですね。薄めのキルト綿を入れています。手縫いでもミシンでもどちらでも作りやすいので、受け持っている講座で作りたいなと思っています。

 布の色と糸の色の組み合わせが無限大なので、よく吟味してお気に入りの1枚を作ってもいいし、家族用、職場用と使い分けるように色違いで何枚も刺すのも楽しいかもしれません。

  角がすっきり仕上がると、うれしい。

twoknot

刺し綴る日々

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